気候のために沿岸の自然を守る
ブルーカーボンとは?
マングローブや海草藻場、塩湿地などの沿岸生態系は、大気や海水から二酸化炭素を取り込み、海底の堆積物に蓄えます。このように沿岸生態系に貯蔵される炭素は「ブルーカーボン」と呼ばれています。
沿岸生態系は、地球上でもっとも多くの炭素を蓄える生態系のひとつですが、劣化や破壊が進むと、蓄えられた炭素は二酸化炭素として放出され、気候変動を加速させます。現在、沿岸生態系は急速に減少しており、もっとも脅威にさらされている生態系の一つとされています。
政府への働きかけ
私たちは地方政府や中央政府と協力し、沿岸と海洋に関する政策や管理の改善を推進しています。沿岸生態系が長期にわたり確実に守られるように働きかけるとともに、国際・国内・地域レベルの気候変動緩和策に沿岸生態系の価値が組み込まれるよう取り組んでいます。
沿岸地域の炭素の保全
沿岸生態系に蓄えられた炭素の価値は、保全・再生プログラムに徐々に反映されつつあります。CIは現地プロジェクトでベストプラクティスを開発・実践し、沿岸地域の保全を加速化させています。さらに、世界中の専門家と協力して、現場で活用できる基準や方法の整備も進めています。
能力の向上
沿岸生態系を長期間にわたり健全に維持するには、コミュニティや政府がその価値を理解し、保全能力を育むことが不可欠です。CIはパートナーとともにブルーカーボンの取り組みを支える次世代の専門家や政策決定者を育成するため、グローバルな専門家ネットワークを構築しています。

